天皇陛下だけが着られる黄櫨染(こうろぜん)

黄櫨染

黄櫨染とは天皇陛下が儀式で着用する衣服の色のことです。位の象徴色として、太陽の輝きを表したものです。かつて日本の朝廷では、位によって着る衣服の色が決められていました。

他の人が着ることを許されなかった色のことを禁色(きんじき)と言います。黄櫨染は、禁色の規制が緩和された現代でも天皇陛下以外着ることが許されない色です。

生地には「桐竹鳳凰麒麟」(きりたけほうおうきりん)の文様が織り込まれています。鳳凰は、世の中が平和だと君主を褒めに天上から舞い降り、乱世になると飛び去ってしまうと言われています。

その鳳凰は地上では桐の木に棲み、竹の実を食すと言われていることから桐と竹も一緒に描かれています。後に、麒麟(きりん)という空想上の動物の文様が加わりました。

禁色

禁色でよく知られているのが聖徳太子が定めたと言われている冠位十二階です。天皇陛下から朝廷に仕える人々へ授けられ、授かった人は絹でできた冠をかぶり、色の違いで階級の差が一目でわかるようになっていました。

現在では、天皇陛下の黄櫨染だけでなく皇太子だけがお召しになられる「黄丹(おうに)」という衣服の色もあります。こちらは昇る朝日を表しています。 

黄櫨染と雛人形

雛人形のモデルは天皇陛下・皇后陛下との説もあるようです。雛人形の代表的な衣装と言っても良いでしょう。

倉片人形も、黄櫨染をモデルにした雛人形を制作し販売しています。そんな格式高い雛人形を、ぜひ店頭で御覧ください。

自由に組み換えできる、雛人形の専門店は倉片人形

倉片人形は、埼玉県所沢市で雛人形を作り続けて180年の歴史ある節句人形店です。同敷地内に制作工房があり毎日雛人形を制作しております。

倉片人形の店舗では300種類以上のお雛様が展示されており、その規模は全国最大級なことで有名です。

倉片人形では、雛人形や飾台、屏風を自由に組み替えて購入することができる「カスタマイズ販売」に力を入れております。

一生に一度の大切なお守りですので、妥協のないお雛様選びをしていただきたいという思いからカスタマイズ販売を行っています。

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