五月人形の横に名前旗や名前札を飾る意味とは?家紋の必要性や飾り方も解説

五月人形の横に名前旗を飾る意味、その由来とは

ご両親が我が子に贈る初めてのプレゼントは「名前」です。使いたい漢字の意味や画数を調べたり、呼んだときの響きだったり、ご両親の名前の漢字を使ったりと相当悩んで命名すると思います。

お子様が一生使う名前ですので、将来こんな大人になって欲しいという願いを込めて考えることと思います。そんな大切な名前を豪華に飾れるのが名前旗です。

五月人形と一緒に飾ることで、「自分だけの五月人形」だと強い思い入れを抱くことができます。また、ご両親からお子様への想いも一緒に伝えることもできます。

名前旗は、五月人形と一緒に飾るだけでなく、お正月飾りや七五三のお祝いの席にも飾ることもできます。

名前旗は近年人気で定番のアイテムになりましたが、その前は名前木札が一般的でした。名前旗で人気があるのはスタンド式の台が付いた置けるタイプです。サイズは高さが約40〜90cmです。

素材はちりめんや金襴などで、そこにお名前を刺繍したりプリントしたりします。絵柄は五月人形の関する吉兆柄の龍や鯉、菖蒲、兜があります。

それでは、名前旗の由来について解説していきたいと思います。ルーツとなるのが「のぼり旗」です。戦国時代、戦で敵と味方を識別するために自軍の陣に家紋などが入った幟を立てていたことが、現在の「のぼり旗」の起源です。

「のぼり旗」は存在をアピールする為のものですので、五月人形と一緒に名前旗を飾ることで、お子様の存在をアピールすることができます。

名前旗の種類、絵柄の意味を解説します

倉片人形で取り扱っている名前旗の種類と、名前旗に使われている絵柄の意味についてご紹介します。

種類

◆名前のみ

◆名前と生年月日入り

◆花個紋
花個紋は『その日』を表す紋のことで、四季の花を「紋」にしたバースデーシンボルです。誕生日の花個紋をお入れすることができます。一日にひとつずつ「その日」を祝福する「しるし」として生まれたのが花個紋です。草花をモチーフとする文様は「花が開くは運が開く。実が結ぶのは成果が実る」といわれ、吉兆のしるしとして古くから親しまれてきました。

絵柄

五月飾りに使われている柄は「吉祥柄」といいます。縁起がよく、魔除けの効果もあるとされていたので古くから人気がありました。

福を招くという伝説上の聖獣です。中国では、皇帝を象徴する最も高貴な聖獣であったため、龍紋は皇帝以外の着用は許されていなかったそうです。非常に強い霊力で魔の力を抑える最高の霊力を持った聖獣です。


虎は勇敢さの象徴です。十二支の考え方では、寅年は春に属する生き物なので(十二支で季節を表すことができます)生命の活動の象徴として、男の子の健やかな成長を願う吉祥柄です。


鯉は古くから生命力が強く縁起のよい生き物とされてきました。また、「登竜門」という言葉の由来になっている、竜門という急流の滝を登った鯉が竜になって天に登るという伝説があります。この伝説にちなんで「立身出世」の象徴となっています。

金太郎
子供の頃に読んだ童話「金太郎」の主人公です。優しくて力持ちの金太郎のように育って欲しいとの願いを込めます。

名前旗の飾り方

五月人形の向かって右側が上座になりますので、なるべく右側に飾ると良いでしょう。

名前旗に関してよくある疑問

Q.名前旗を飾るのは初節句のときだけですか?
A.毎年、五月人形と一緒に飾ることができます。また、節句だけでなくお宮参りやお食い初め、お正月飾り、七五三などのお祝いの席でも飾ることによって、より豪華な行事になります。最近では、赤ちゃんが生まれた際の「命名札」代わりに使う方が増えています。

Q.二人目の子に、名前旗やタペストリーを五月人形の代わりにしても良いですか?
A.五月人形は男の子の誕生を祝い、事故や病気などの災厄から身を守り、健やかな成長を願って飾ります。鎧や兜は「身を守ってくれるお守り」です。名前旗は五月人形と一緒に飾ることで、その子の五月人形であることをアピールする為のものになりますので、五月人形の代わりに飾ることはおすすめしていません。

Q.名前旗と名前札の違いはなんですか?
A.サイズに大きな違いがあります。名前札は木製でサイズは比較的小さいです。当店でお作りする名前木札はタテ11cm×ヨコ7cmで飾り台の上に置くことができます。名前旗を飾るスペースがない場合に、スペースを取らずに気軽に飾ることができるのが名前札です。(当店では節句人形をご購入された方に名前木札をプレゼントしています。対象外の商品もございますのでお気軽にお尋ねください)

Q.名前旗に家紋は入れるべきですか?
A.家紋は先祖代々伝えられてきた家の紋章です。その家の家系や血統、地位を表し、その一族の象徴となるマークということになります。そもそも家紋は血統を示すために使われます。名前旗に必須の情報ではありませんので、家の血統をあえて示す必要がない場合は、家紋を入れなくても問題ありません。

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