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雛人形の並び方における関東と関西の違いとは?違う理由も解説します

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雛人形の並べ方、飾り方における関東と関西の違い

雛人形は、大きく分けて2種類あります。それは、埼玉などの関東で作られる関東雛と、京都などで作られる京雛です。

男雛と女雛の位置

関東雛と京雛の大きな違いは、男雛と女雛の位置です。

関東雛は、右(向かって左)に男雛を飾ります。

これに対して京雛は、関東と逆で左(向かって右)に男雛を飾ります。

お顔

元々は関東雛と京雛ではお顔も違いました。その頃のそれぞれのお顔は、関東雛は細面にはっきりとした目鼻立ちの現代的なお顔で、京雛は、目が切れ長で細くお公家さん風の上品な顔立ちで「京顔(きょうがん)」と呼ばれているお顔でした。しかし、平成になった頃から、写真のような、はっきりとした違いのない中間のお顔が主流になってきました。 

親王以外の人形と道具

関東雛の飾り方が標準的な飾り方になりますが、京雛は道具に違う部分があります。

二段目

向かって左から、加えの銚子、三方、長柄銚子を持たせます。

加えの銚子と長柄銚子はお酒を注ぐ酒器で、三方は盃を乗せる台のことです。

京雛では、三方が嶋台になります。

そして、高坏は人形の間に飾ります。

三段目

向かって左から、太鼓、大皮、小鼓、笛、扇を持たせます。

それぞれ五人に脇差を差し、烏帽子をかぶせます。

四段目

向かって左に若者の右大臣、右に老人の左大臣を飾ります。

持ち道具は二人共通で、冠をかぶせ、太刀、背矢を差し、右手に持矢、左手に弓を持たせます。

そして人形の間にお膳と菱台を飾ります。

五段目

向かって左から、顔が赤い怒り、泣き、笑いの順に飾ります。

それぞれ三人に烏帽子をかぶせ、持ち道具は怒りが台笠、泣きが沓台、笑いが立傘です。

台笠は日傘、沓台は靴を置く台、立傘は雨傘のことです。

そして、向かって左に橘、右に桜を飾ります。

京雛では持ち道具が、ほうき、チリ取り、くま手になります。

六段目

向かって左から、箪笥、挟箱、鏡台、針箱、衣装袋、火鉢、茶道具を飾ります。

七段目

向かって左から、お駕籠、重箱、御所車を飾ります。

関東と関西で違いがある理由

関西では、古来よりの朝廷の儀式に習い、紫宸殿(ししんでん)を背にして左側に男雛を飾ります。

これに対し関東では、昭和天皇御即位の礼で天皇陛下が皇后様の右側にお立ちになったことから、そのスタイルを取り入れ、それ以来、右側(向かって左)に男雛を飾るようになったという説があります。

また、東日本で女雛が上位である左に(向かって右)飾られるのは、徳川家康の孫である「興子内親王」が後に即位し明正天皇となってから、故事に習い、江戸では上位の左(向かって右)に女雛を飾るようになったという説もあります。

江戸時代までの日本の礼法では、左(向かって右)が上座でした。明治になって欧米のマナーが日本に入って来て、現在では右(向かって左)が上位という考え方が定着しています。

関西など、古来の習慣を大事にする地域では、現在でも昔風に左上位で飾っています。

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各地域の人はどちらの並べ方、飾り方にすればよいのか

標準的なのは関東の飾り方です。しかし、居住地、出身地、家庭の習慣、人形の様式などで飾り方は多様であります。必ずこうしなければいけないという決まりはありませんので、お店の飾り方を参考にするなどして、バランス良く飾ることをおすすめします。

雛人形を飾る際のポイント

飾る場所は、直射日光が当たらない場所にしてください。直射日光は色褪せや、劣化の原因になります。

雛人形を飾る時は、必ず白手袋をしてください。汚れや、手の油によるシミの原因になります。

そして、上の段から飾りましょう。なぜなら、下から飾っていくと、上の飾りが誤って下に落ちた時に、ずれたり壊れたりする場合があるからです。

また、しまう時のことを考えて、箱に入っている状態の人形や道具の写真を撮っておくと便利です。箱に戻す時に、どのように入っていたのか迷ってしまうことは多いからです。

その他ひな祭りにおける関東と関西の違い

並べ方の他に、飾る時期とひな祭り定番の食べ物にも違いがあります。

飾る時期

関東では、立春(2月4日頃)から飾り始めますが、関西では、3月3日から飾り始めます。

ひなあられ

ひな祭りの定番「ひなあられ」にも違いがあります。

関東のひなあられは、うるち米が原料で、大きさは米粒大です。膨らませたポン菓子に砂糖蜜をまぶして、ほんのり甘めになっています。色は、桃色、白色、緑色とカラフルです。

それぞれの色には意味があって、桃色は「魔除け」、白色は「清浄」、緑色は「健康」を表します。また、桃色、白色、緑色に黄色を加えた4色は、四季を表しています。

3色も4色どちらも「我が子が健康で幸せな一年を過ごせますように」との願いが込められています。

関東でポン菓子のひなあられが主流になったのは、米をじかに煎って作る爆米(はぜ)というお菓子が江戸で流行っており、それを「ひなあられ」と呼んだからなど諸説あります。

一方、関西のひなあられは、もち米が原料で、見た目や食感はおかきを小さくした感じです。味は醤油や塩、のり、青のりなどで、まさにおかきです。次第に、チョコレート味やマヨネーズ味も加わりはじめました。子供の頃は、チョコレート味やマヨネーズ味を選んで食べていた、という人も多いようです。

関西でおかきのひなあられが主流になったのは、涅槃会(ねはんえ)というお釈迦様が亡くなった日に行われる法要にお供えされるおかきが元になっているという説があります。京都では直径10cmほどのおかきに、醤油や黒砂糖などで味付けしたお菓子をお供えします。

このおかきが、京都から広がり、関西のひなあられにつながったと考えられています。

 

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