十二単 12枚着てないの!?

もくじ
十二単とは

出典 民族衣裳文化普及協会
平安時代の中期から始まる女性用の装束(正装)。
単(ひとえ)の上に数多くの袿(うちき・公家装束を構成する着物)を重ねて着ていました。
唐衣(からぎぬ)・表着(うはぎ) ・打衣(うちぎぬ)・五衣(いつつぎぬ)・単衣(ひとえ)・長袴(ながばかま)・裳(も)からなり、髪型は大垂髪(おすべらかし)が基本です。
宮中などの公の場所で晴れの装いとして着用されました。 着用するときも限られていて、宮中の儀式など、公家女房の晴れの装いとして用いられました。 現在では御即位の大礼の儀、皇族妃の御成婚の儀に用いられます。
12枚着ていなかった!?
十二単の十二は「たくさん」とか「多い」という意味で実際に12枚は着ていません。
実際に着ていた枚数はまちまちだったようです。最高では16枚もの布を重ね合わせたという記録があるそうです。
皇后さまの十二単
令和元年10月22日に執り行われた、天皇陛下が即位を国内外に宣明する「即位礼正殿(せいでん)の儀」で平安絵巻さながらの古式装束に身をつつむ皇后雅子さまが記憶に新しいと思います。皇后雅子さまをはじめ、女性皇族は、通称「十二単」と呼ばれる色彩豊かな五衣唐衣裳(いつつぎぬからぎぬも)の装束に身をつつみます。特に、皇后の「十二単」は、代々の皇后の意向をくんでデザインされるそうです。