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雛人形の三人官女それぞれの眉や顔、道具・持ち物の違いを解説

雛人形の三人官女の意味について

三人官女とは、女雛のお付きの女官です。ただのお世話係とは違って、生活管理から雑務まで行い非常に仕事の出来る女性であり、優秀な女性のみがなれたそうです。雛人形は、宮中の結婚式の様子を模したものです。三人官女は女雛が小さい頃からお世話をしていますので、結婚式でもサポートしたり、お酒を注いだりする役割があります。

五人囃子について

五人囃子についてはこちらのページで紹介しています!

https://k-doll.co.jp/seck/hina/hina-tips/1585

三人官女それぞれの役割や特徴の違いについて解説します

三人官女は、男雛女雛の下の段(上から2段目)に飾ります。

三人官女のメンバー紹介

立っていて口を閉じて眉毛のある官女は、長柄銚子(ながえちょうし)を持っていて、左(向かって右)に並べます。日本には古くから左側の方が位が高い「左方上位」という考え方があります。そのため、この後に解説する「加えの銚子」を持った官女もいますが、こちらが本酌であるため、位としては上位となります。多くは左足が前に出ています。


口を開き眉毛がある官女は、加えの銚子(くわえのちょうし)を持っていて、右(向かって左)に並べます。多くは右足が前に出ています。


座っていてお歯黒で眉毛のない官女は、三方(さんぽう)を持っていて、真ん中に並べます。こちらの官女は一番年上でリーダー的存在、唯一の既婚女性です。

コラム

ここである疑問が生じます。こちらの女性だけお歯黒をしています。三人官女のうち、三方だけなぜお歯黒なのでしょうか?明治初めまで漆黒が美しいとされていた為、歯が黒い方が美しいという価値観でした。

この価値観は、平安時代、貴族の間に広がり男女ともに17〜18歳で歯を黒く染めて成人であることを表していました。時代劇で女性だけでなく公家がお歯黒をしている姿を見たことがあると思います。江戸時代になるとこの価値観は一般庶民にも広がっていきました。

庶民に広がってから既婚女性が歯を黒く染める習慣となったそうです。お歯黒とセットで引眉という眉毛を剃ったり抜いたりする化粧法もありました。つまり、真ん中の官女である三方は結婚しているからお歯黒をしているのです。明治時代にはちょんまげや帯刀とともにお歯黒の習慣も無くなっていきました。

お歯黒は虫歯予防にもなっていたそうです。お歯黒の材料はタンニン含有の五倍子粉(ふしこ)と、主成分が酢酸第一鉄の鉄漿水(かねみず)です。タンニンは渋柿の渋の成分で細菌から守る作用があります。また、お歯黒の材料は歯をきれいにいしていないと染まらなかったので、当時の女性は丁寧に歯のお手入れをしていたことも虫歯予防に繋がっていたのかもしれませんね。

三人官女の道具、持ち物の持たせ方


長柄銚子とは、長い柄のついた酒器(銚子)で、三方の盃に白酒を注ぐ道具のことです。道具の持ち方は、長い柄が外側にくるように両手で持たせます。


加えの銚子とは、長柄銚子にお酒を注ぐ柄のない金属の手持ちタイプの酒器のことです。鍋に似た形をしています。道具の持ち方は、上を向いた右手に持たせます。


三方とは、盃を乗せる台のことです。道具の持ち方は、両手で三方を持たせます。三方が一般的ですが、嶋台のタイプもあります。

三人官女も欲しくなった!という方に


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