随身は俗称、左大臣・右大臣と呼びます。宮廷を警護する役割の武官です。今でいうSPですね。そんな随身について詳しく見ていきましょう。
左大臣・右大臣の飾る位置
七段飾りの4段目に飾ります。随身は老人と若者の2人組。官女の段から左上位なので、男雛から見て左が老人の左大臣、右が若者の右大臣になります。
左大臣
老人で白くて長いひげが特徴です。
右大臣
若者で顔は白く端正な顔立ちをしています。
装飾と持ち物
お顔の横に毛の装飾「緌(おいかけ)」が付いた冠を被せます。腰には「儀仗の剣(ぎじょうのけん)」を差します。
右手に「持矢」を持ち、左手に「弓」。「背矢」は背中の帯に差し込んで、左肩に羽根が見えるようにします。前に下がっている「平緒」は剣を腰に下げるための帯です。
「うれしいひなまつり」の歌詞
♪あかりをつけましょぼんぼりに〜でおなじみのひな祭りの歌「うれしいひなまつり」の3番の歌詞をご存知ですか?3番に随身が出てくるんです。「すこししろざけめされたか あかいおかおのうだいじん」という歌詞。しかし、おひな様を見ると、あれ?右大臣は顔が白いですね。顔が赤いのは左大臣です。歌詞は左右間違ってしまっているようですね。飾る際には左右お気を付けください!